市立角館総合病院

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放射線科

造影剤について

 造影剤とは、検査で病気やその原因を発見しやすくするために使用する薬です。
 主に口から飲む物、注射をして血管内にいれるもの、器具を介して体内にいれるものの3つに分かれます。
 基本的に使用後は尿や便と混ざり24時間以内にほぼ排出されます。検査終了後は食べ物や飲み物・入浴など制限はありません。
 検査終了後は尿の排泄を促すためいつもより多めの水分を(コップ1~2杯分ほど)摂取して下さい。

一般撮影検査における造影剤

 一般撮影検査ではDIPという腎臓や尿路系の検査で使用します。
 10分ほど点滴をしながら造影剤を静脈内にいれていきます。使用量は100mLです。

CT検査における造影剤

 CT検査では注射をして血管内に造影剤を投与します。お薬の作用により身体がポカポカしてきます。
 個人差がありますが人によっては“漏らした”と勘違いされる方もいらっしゃいます。お薬の作用ですのでご安心下さい。使用量は体重により決定されますがおおよそ100mLです。スタッフが体重を聞く場合がございますがご了承下さい。

透視検査における造影剤

 大きくは胃透視用とその他に分けられます。胃透視ではバリウムという造影剤を口から150mLほど飲んで頂きます。
 検査終了後は便の排泄を促すためいつもより多めの水分を(500mLのペットボトル1本分ほど)数回に分けて摂取して下さい。 検査後に腹部に痛みがある、長期間便が出ない等ありましたら必ず病院へご連絡下さい。
 他に膀胱造影検査、子宮卵管造影検査、脊髄腔造影(ミエログラフィ)検査、膵胆管造影検査などがあります。 専用のチューブや注射器などを使って決まった量の造影剤を体内に投与します。

MRI 検査における造影剤

 MRI検査ではガドリニウムという物質が含まれたMRI専用の造影剤を使用します。この造影剤は腎臓が悪い方は使用できません。使用量はCT検査に比べ少なく5 ~15mLほどです。使用量は体重により決定されますので、スタッフが体重を聞く場合がございますがご了承下さい。
 またお腹の検査では検査中に液体の飲み薬を飲む場合がございます。

血管造影検査における造影剤

 血管造影検査における造影剤は医師により足の付け根あたりの動脈からカテーテルというチューブのようなものを通して血管内に投与します。
 使用量は1回の撮影で4~5mLと非常に少ない量となっておりますが、検査全体の使用量は検査する部位や病気により異なります。

造影検査後

 造影剤を少しでも早く体外に排泄するように、通常よりもコップ2~3杯ほど多くの水分を摂取してください。(バリウムを使った胃の透視検査の場合は500mLほど)約1日でおおよそ排出されます。