市立角館総合病院

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第10回神経機能回復セミナーのお知らせ

ご挨拶

第10回神経機能回復セミナーの開催によせて

 秋の学会シーズンたけなわの候、この記念すべき10回目セミナーにご参加、ご協力、運営等にご指導いただいた秋田大学脳神経外科清水宏明教授を始め、諸先輩方、ご支援いただいた世話人、大学、研究機関、企業の方々に心よりお礼を申し上げます。
 今回もDimitrijevic教授一門、台湾Simon Tang 教授や、Larry Goldstein教授等や、国内から園生雅弘教授、福山秀直教授、先進医療推進機構(AMPO)岡崎理事長らのご支援で多数の興味ある講演を拝聴できることになりました。今回、山中伸弥教授がVideolectureでセミナーに初登場です。iPS細胞の臨床治験が始まりかけた時点の、iPS治療の現状と可能性について話されます。これまでこの会ではリハビリで回復しない機能障害の回復促進法(機能回復神経学,Restorative Neurology)について多くの報告がありましたが、神経組織移植の方が機能回復をより改善するかは大変興味ある点です。山中伸弥教授のご講演やGoldstein教授のreviewによると、効果、腫瘍化の問題、コスト面など、実臨床には課題がありそうです。移植組織の使用の有無にかかわらず、機能回復に必要な神経回路をいかに創り、また維持できるかが大事で、今回、山下俊英教授、伊佐正教授一門の西村幸男先生、Wien 医科大のUrsula Hofstoetter、川平和美所長らの、基礎研究、究極のBMIを用いた機能再建、CPGと(SPC)spinal premotor centerを標的に脊髄刺激での機能回復、川平促通法の上肢訓練ロボットの成果などはこの方面の研究者、臨床科に垂涎の題目で、電気生理の大家の園生教授のご意見を拝聴できたら幸いです。
 Dimitrijevic教授は今も冬は米国Houston、夏はViennaやSloveniaと棲み分け、数名のPhDを擁して研究を続け、10月は実験が予定され、会を手伝いたいが出席不可の返事で、3年毎のウィ―ン医科大の国際FES WS(次回2019)との何らかのJoint Sessionを示唆されました。会最後にDimitrijevic教授のFESビデオ講演を予定し、彼の提唱するRestorative Neurologyの思想を振り返ります。急遽Simon Tangから紙上発表の抄録等資料を頂戴し抄録集に転載します。
 今までの10回のセミナーで低周波刺激、電気刺激、磁気刺激、あるいは薬物治療が、時に機能回復に必要な神経回路の形成と維持にきわめて有力な手段となり、一見、奇跡的な神経症状の回復をもたらす手技であることを学びました。実際、脊髄刺激をしておられる関係者において、最近痛み治療例で、CPGのあるTH10周辺の脊髄刺激の予期せぬADLの改善に注目されている様です。私どもも、脳卒中後遺症はもちろん、脳損傷がない、変形性膝関節症、同股関節症、線維筋痛症、帯状疱疹後疼痛等7例のTH10付近の刺激単独、または靴下電極によるTENS, 同時刺激で歩行の劇的改善を観察し、予後判断に磁気脊髄後根刺激や薬物負荷試験が有用です。
 今回も、解体新書の挿絵がかかれ、また、秋田県で最初に開頭術が行われた医の町角館で、この研究会が重要な医療情報の発信、意見交換の場となり、これが患者さんの人生を助ける 運動機能などの神経症状改善につながる地域医療の輪に広がることを祈ってやみません。

敬白 平成29年9月29日

第10回神経機能回復セミナー事務局代表
市立角館総合病院 院長 西野 克寛

第10回神経機能回復セミナーを、今年度も下記要領で開催することになりました。

第10回神経機能回復セミナーの開催にあたって

謹啓 時下、皆さまにおかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申しあげます。
 今回も10月5日~6日に神経機能回復セミナーを(秋田県仙北市、グランデールガーデンにて)開催することになりました。
 平成20年の第1回目開催以来、節目の10周年を迎えます。Milan Dee教授夫妻を迎えて、手袋電極刺激治療法や神経機能回復学の理論と実際の手ほどきをうけて以来、神経伝達関連の薬物や電気刺激など機能回復促進治療を取り上げてきました。
 さて、本年の特別講師には、Univ of Kentuckyの Prof Larry Goldstein、Medical University Vienna, Austria Hofstoetter U先生、Univ of Toronto, Prof Karen Davis、東京都医学総合研究所 脳機能再建プロジェクト 西村 幸男先生を予定しています。
 また、第7回目にはCiRA, 増殖分化機構研究部門 井上治久教授、第8回目にはCiRAの臨床応用研究部門 高橋淳教授にご講演を賜りましたが、今回はAMPO(先進医療推進機構、岡崎泰事務局長)のご支援により、iPS細胞研究所、山中伸弥教授のvideolecture 「iPS細胞が拓くこれからの医療」とISRNの名誉会長 Prof Milan Dimitrijevic 教授のSkype Lectureを中継する予定でございます。
 是非、解体新書の挿し絵のかかれた「医の街」、仙北市角館にお越し下さるようにお願い申し上げます。

敬白 平成29年8月1日

第10回神経機能回復セミナー事務局代表
市立角館総合病院 院長 西野 克寛

第10回セミナー添付図 第10回セミナー添付図

1.日 時

平成29年10月6日(金) ~ 平成29年10月7日(土)

2.会 場

(会場案内等概要)…印刷物はこちら(PDF:779KB)
場 所:〒014-0351 秋田県仙北市角館町古城山18-12 
10月6日(金):仙北市角館町 グランデールガーデン(受付12:40~、開催時間14:00~19:30)
10月7日(土):仙北市角館町 グランデールガーデン(受付 7:40~、開催時間 8:00~15:40)

3.主なテーマ、一般演題はインターネットで募集

  1. 中枢神経系の神経可塑性
  2. カテコールアミンと機能回復
  3. 脊髄刺激を含む神経低周波刺激治療

4.Skype Lecture or Videolecture

  • Prof Milan Dimitrijevic ; The past, present, and future of Restorative Neurology
  • 山中伸弥教授:iPS細胞研究所;iPS細胞が拓くこれからの医療

5.特別講演

(第1報 H29.7.29現在)…印刷物はこちら(PDF:179KB)
(第2報 H29.9.27現在)…印刷物はこちら(PDF:420KB)

  • UK Health Center, Prof & Ch Larry Goldstein教授(FAAN, FANA, FAHA)
  • Baylor College of Medicine  Dept of Rehabilitation , Prof Milan Dimitrijevic
  • Baylor College of Medicine Dept of Rehabilitation, Prof Arthur Sherhood
    (Executive Director,Intl Society for Restorative Neurology(ISRN) (交渉中)
  • Univ of Toronto, Dept of Neurosurgery, Prof Karen Davis (交渉中)
  • Chungun Univ Hospital. Taipei, Prof Simon Tang(交渉中)
  • Medical University Vienna, Center of Medical Physics and Biomedical
  • Engineering, Austria Hofstoetter US
  • 帝京大学医学部神経内科 園生雅弘教授
  • 東京都医学総合研究所 認知症・高次脳機能研究分野 脳機能再建プロジェクト 西村 幸男 プロジェクトリーダー
  • 大阪大学医学部 分子神経科学 山下 敏英 教授
  • 前橋工科大学 システム工学科 今村一之 副学長
  • 秋田大学医学部耳鼻咽喉科 山田武千代教授
  • 川平先端リハラボ 促通反復療法研究所  川平 和美所長
  • 神戸大学医学部解剖学 寺島 俊雄 名誉教授
  • 前橋工科大学 システム生体工学科 Prof Chi Zhu
  • 近畿大学神経内科 中村雄作教授

演者 抄録集(第2報のプログラム順に掲載)

2017.10.6
1)14:00-14:15
秋田労災病院中央リハビリテーション部 田村 大(PDF:121KB)
2017.10.6
2)14:15-14:30
2017.10.6
3)14:30-14:45
2017.10.6
4)14:45-15:00
鹿児島大学大学院 リハビリ医学 河村健太郎、衛藤誠二、下堂薗恵(PDF:111KB)
2017.10.6
5)15:00-15:30
帝京大学医療技術学部臨床検査学科 神経筋超音波研究会 塚本 浩(PDF:44KB)
2017.10.6
6)
前橋工科大学システム工学科 今村一之教授Maebashi Institute of Technology(PDF:81KB)
2017.10.6
7)
京都大学 CiRA  山中 伸弥教授(PDF:136KB)
2017.10.6
8)
大阪大学大学院医学系研究科分子神経科学 山下俊英教授(PDF:230KB)
2017.10.6
9)
東京都医学総合研究所 認知症・高次脳機能研究分野 脳機能再建プロジェクト 西村幸男 プロジェクトリーダー(PDF:184KB)
2017.10.6
10)
帝京大学医学研究科長 医学部神経内科 園生雅弘教授(PDF:188KB)
SONOO Masahiro Dean of Graduate School of Medicine, Teikyo University Professor and Chairman Dept of Neurology Teikyo Univ School of Med Director of Neuromuscular Electrodiagnosis Center, Teikyo Univ Hospital (PDF:176KB)
2017.10.6
11)
Larry B. Goldstein, MD, FAAN, FANA, FAHA Ruth L. Works Professor and Chairman, Department of Neurology KY Clinic - University of Kentucky(PDF:344KB)
2017.10.7
1)
2017.10.7
2)
神戸大学医学部解剖学 寺島俊雄 名誉教授(PDF:162KB)
2017.10.7
3)
安川電機技術部ロボティクスヒューマンアシスト事業推進部 中西貴江(PDF:251KB)
2017.10.7
4)
促通反復療法研究所:川平和美所長(PDF:210KB)
2017.10.7
5)
2017.10.7
6)
自治医科大学 内科学講座 神経内科部門 松薗構佑(PDF:127KB)
2017.10.7
7)
市立角館総合病院 脳神経外科 西野 克寛(PDF:187KB)
2017.10.7
8)
秋田大学医学部耳鼻咽喉科 山田武千代教授(PDF:205KB)
2017.10.7
9)
2017.10.7
10)
筑波大学水戸地域医療教育センター脳神経外科 柴田靖教授(PDF:121KB)
Clinical and Diffusion Tensor imaging analyses of electroacupuncture for migraine Yasushi Shibata, Sumire Ishiyama, Akira Matsushita, Satoshi Ayuzawa, Akira Matsumura(PDF:147KB)
2017.10.7
11)
(Univ of Kentucky, Larry B Goldstein) (PDF:94KB)
2017.10.7
12)
福島県立医科大学 神経内科 井口正寛(PDF:139KB)
2017.10.7
13)
Milan Dimitijevic, Prof Baylor College of Medicine) (PDF:321KB)

6.主 催

  • 第10回神経機能回復セミナー実行委員会
  • 青森新都市病院総長(事業管理者)片山容一教授
  • 仙台東脳神経外科病院 安井 信之 名誉院長
  • 京都大学高次機能研究センター 福山 秀直 教授
  • (財)脳疾患研究所 付属総合南東北病院 渡辺一夫理事長
  • UK Health Center, Kentucky Neuroscience Institute Larry Goldstein 教授
  • Baylor College of Medicine Milan Dimitrijevic教授
  • 市立角館総合病院 院長 西野 克寛(事務局長)

7.後 援

  • 国際機能回復神経学会(ISRN(International Society for Restorative Neurology))
  • 大曲仙北医師会
  • 仙北市

8.参加者の専門領域等

  • 神経内科、リハビリ医学、脳神経外科、神経生理学、理学療法、作業療法、生体工学に従事するもの、研修医、医学系志望の高校生
    (参加者:約100人を予定)

9.参加費

  • 医 師 20,000円
  • 企業参加 10,000円
  • その他 2,000円(学生、一般は無料)

10.事務局・受講申込先

  • 〒014-0394 秋田県仙北市角館町岩瀬3 市立角館総合病院 脳神経外科医局秘書
  • 電話 0187-54-2111
  • FAX 0187-52-1101
  • E-mail address:kakuhp@hana.or.jp

11.演題申込先

  • 電話 0187-54-2111
  • FAX 0187-52-1101
  • E-mail address:kakuhp@hana.or.jp 市立角館総合病院医局秘書

(400字の日本語抄録と、100語の英文抄録)和文、英文、演題名、所属、 連絡先等必要事項を記入のうえ、申し込み下さい。
(締め切り:9月5日(火))
演題発表申込用紙:ダウンロード(Word:25KB)

12.協賛申込先