市立角館総合病院

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脳神経外科

西野Dr.スーパーリハビリ

銀手袋電極によるスーパーリハビリのご案内

通常のリハビリで改善しない手足の細かい運動の後遺症に対する治療

 米国テキサス州ベーラー医科大学のDimitrijevic教授との提携により、銀格子電極(Electro mesh Glove &Socks Electrode)によるの低周波刺激治療を導入しました。Dimitrijevic教授が、友人のSir John Eccles教授(ノーベル生理学受賞者)の理論を元に1994年に考案したものです。手足の細かい動き(巧緻運動)の障害は、通常のリハビリではなかなか回復しないものですが、それらの後遺症に有効な方法として報告されたものです。
 当院脳神経外科では、1996年本邦で最初に導入してこの3年間で有効例が多数みられましたので、このたびご紹介する事に致しました。
 次の原因による症状にしばしば有効ですが、診察および頭部CTまたはMRIで病巣の拡がりを確認することが必要です。高度の筋の萎縮や拘縮をきたしていなければ、発症後の経過期間は問題とならないようです。

対象患者:脳卒中、頭部外傷など

  1. 手や手指の動きだけが悪い(摘んだり、握るなどができない方)(軽症例は良い適応です)
  2. 尖足(足関節で足の甲側にまげることのできない方)

(以下 秋田魁新聞及び河北新報掲載の本文要約)
 この方法は6年前に米国で考案された、布製の手袋に銀線を格子状に張り巡らせ手首部分に電極を張り付けて微弱電流を流し、低周波で神経を刺激することで指先の動きをよみがえらせる仕組み。
 西野医師は、従来のリハビリと異なり、感覚神経を刺激し、手指の微妙な動きを回復させる治療法と説明。機能が完全に麻痺した患者には効果が無いが、最初の1,2回の刺激で効果の有無が判定できるため、無駄な治療を長期にわたって繰り返す必要が無いという利点もあると話している。


mesh socks電極と脊髄刺激による下肢運動機能の回復促進治療について

2012年4月、脳卒中学会で発表いたしました。詳しくはこちら

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