市立角館総合病院

0187-54-2111

診療科の紹介

 総合診療科は特定の臓器や疾患に限定せず、患者さんを全人的・包括的に診る診療科です。
 当院の総合診療科では、消化器内科疾患を除く内科疾患を中心に、幅広い診療を行っています。特に、一般的な感染症(肺炎、尿路感染症など)、食欲不振や脱水、心不全など、高齢の患者さんに多い健康問題に対して、外来・入院の両面から対応しています。
 秋田県、特にに仙北地域は高齢化が進んでおり、高齢者医療の重要性がますます高まっています。高齢になると高血圧や糖尿病などの生活習慣病に加え、感染症や心不全など、複数の病気を同時に抱える「多疾患併存」が少なくありません。こうした場合、それぞれの病気を個別に診るだけでは治療や内服が複雑になり、患者さんやご家族の負担が大きくなることがあります。

 総合診療医は病気ごとではなく、患者さん一人ひとりの生活背景や身体機能も含めて全体を見渡しながら診療を行います。一人の医師が全体をまとめて診ることで、治療の優先順位を整理しやすくなり、薬剤調整や受診負担の軽減にもつながります。必要に応じて専門診療科と密に連携しながら、患者さんにとって無理のない医療を一緒に考えていきます。
 私たちは当院において、地域の皆さんにとって身近で頼れる内科診療の窓口であると同時に、多疾患併存を抱える高齢患者さんを全体として支える役割を担いたいと考えています。この仙北地域で暮らす皆さんが、住み慣れた場所でその人らしく過ごせるよう支援してまいります。


治療方針

 当科では高血圧や脂質異常症、糖尿病などの慢性疾患に加え、肺炎や尿路感染症、敗血症などの感染症、さらに心不全や気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患などの慢性疾患の急性増悪を中心に診療を行っております。治療にあたっては各種ガイドラインや最新の研究結果を踏まえつつ、年齢や生活背景、併存疾患なども考慮しながら、患者さん一人ひとりに合わせた治療を心がけています。
 また、食欲不振や全身倦怠感、むくみ、発熱など、一見すると原因がはっきりしない症状も当科で対応します。その背景には複数の診療科にまたがるさまざまな疾患が隠れていることがあります。そのため、診断に時間を要する場合もありますが、必要に応じて他科と連携しながら、診断が明らかになるまで、また症状が安定するまで、責任をもって診療を進めてまいります。


医師からのワンポイントアドバイス

発熱や咳、息切れがあるときは、かぜだけでなく肺炎の可能性もあります

 いわゆるかぜは、発熱、鼻水、のどの痛みなどの症状が中心であることが多い一方、肺炎では咳や痰に加えて、息苦しさ、呼吸が速い、強いだるさ、食欲低下などを伴うことがあります。
 とくにご高齢の方や施設に入所されている方では、誤嚥性肺炎を起こしやすく、はっきりした高熱や咳がなくても「なんとなく元気がない」「食事が進まない」「呼吸が少し苦しそう」といった変化だけで始まることもあります。軽い症状に見えても早めの治療が大切ですので気になる変化があれば早めの受診をおすすめします。


顔や手足のむくみは整形外科の病気だけでなく内科の病気が隠れていることがあります

 むくみは、関節や筋肉の異常だけでなく、心不全、腎機能障害、貧血などでみられることがあり、とくに息切れ、体重増加、尿量低下、強いだるさを伴う場合は注意が必要です。
 「足がむくんでいるだけ」と思っていても、背景に内科的な治療を急ぐ病気が隠れていることがあります。痛みや関節症状が中心で整形外科が気になる場合でも内科的な原因が考えられるときは、総合診療科にもあわせてご相談ください。

 

医師からのお願い

紹介状の持参について

 他の病院、クリニック、診療所などに通院中の方が当科を受診される場合は、できるだけ、かかりつけ医からの紹介状(診療情報提供書)をご持参ください。これまでの経過や内服薬、検査結果などの情報があることで、より円滑で適切な診療につながります。紹介状がない場合は、必要な情報の確認に時間を要することがありますので、ご理解のほどお願いいたします。


午後の診療について

 午後の診療は、午前中に受診された患者さんの入院対応や、午後からの病棟回診、検査などと並行して行っております。そのため,診療までにお時間をいただく場合があります。また、症状や状態を拝見したうえで、緊急性が低いと判断される場合には当日の診療ではなく、翌日以降の受診をお願いすることがあります。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。