


| 霜降の候、皆々様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。 平素、当院をご利用いただき誠に有り難うございます。 院長の2年目を迎えしばらくご無沙汰いたしておりました。 院長就任時のあいさつでのこと「初心忘るべからず、時々の初心忘るベからず老年の初心忘るべからず」などと、 風姿花伝の言葉を引用して、当院職員の、新人、中堅、熟練したベテランそれぞれが一層の精進 と職員一丸となって奮起を促し、1年後に当院が変わったと内外から言われるようになるよう力を貸して欲しいとお願いいたしました。 そして、今年、4月には、楽天の野村監督や神戸市民病院の坂井信幸部長(2002年から当院で下肢のASOの治療などむくめて血管内治療を担当) の座右の銘である、勝ちに不思議な勝ちあり(自分の実力でなく運にもとづく勝ち)があるが、負けに不思議な負けなし (敗因は負けた理由があるので、十分に検討する)をご紹介いたしました。 あれから当院の軌跡を1年半ふり返ってみますと、今年も昨年以上に医療環境を取り巻く内外の要因はきびしく、 とりわけ、最近、医師不足により医療サービスに行き届かなくなっていることをおわび申し上げます。 ましてや、健診などの事業には十分な時間と労力をさけないのが現状です。 今後、地域の後方施設や診療所との連携や医師の方々との連携をふかめていく必要性を痛感し、人的資源の効率的な運用を探っていきたいと考えております。 平成19年度の決算は、結局、約6000万円の赤字でしたが、これは1昨年の1億数千万円の赤字に比べて大幅に縮小できました。 これをさらに黒字にするには、「7:1看護加算やDPCは魔法ではない」との言葉もある通り、やはり、入院患者の確保が重要と分析されました。 背景には、医師の確保、とりわけ内科の診療体制の脆弱化があり、これを強化する必要がありますが、当面、秋田大学、岩手医大からの医師派遣増は期待できず、 また、7月から総合診療科科長の常勤医が退職した事ことから、厳しい状況になっております。今後も内科は医学の基本、本道であり、この診療体制の強化が、 今後の病院の存続、病院新築の返済計画の点からも、優先すべき課題と考えられます。 これに答えるべく1月から循環器内科の機能を総合診療科と呼称変更し、 救急対応ができるように位置づけました。3月から昭和医大から消化器医師が2名体制となりました。 5月に前院長で検査科伊藤科長が急逝され、3月で池田医師が退職、5月末には、岩手医大の麻酔科の応援を維持しつつ、 麻酔科の指導医の水沼副診療部長を採用しました。岩手医大からの麻酔の応援を得ている1日を、秋田日赤の内科応援(呼吸器内科)医師との 相互交換派遣の試みも実施しております。7月に総合診療科の高橋科長が退職され、消化器以外の内科医師の体制が盤石でなく、 後方の関連施設への対応、救急対応、医療サービスの点などで大変ご迷惑をおかけすることになりました。 現在、秋田大学や東京の私大からの応援や非常勤医師で、外来診察をお手伝いいただきながら、内科の診療体制を病院独自でも再構築中です。 その中で数少ない明るい材料は、1つ目は昨年認可された、管理型研修病院の認定と来年度に1人研修医がきまったこと、2つ目は大腸ガンの健診に関する昭和医大北部病院の消化器センター工藤進英教授、国立癌センター健診研究部斉藤博部長、当院とのグループに、年間の班研究の予算が計上されたことです。これは、すでに3月に週間東洋経済や読売新聞などでも報じられた通り大腸内視鏡を健診に取り入れた世界で最初の研究として注目されており、7月23日に国立がんセンターで第1回目の班会議が開催されました。当初、便鮮血と CFの2群によるCohort研究として研究計画が策定されていましたが、NPO法人の大島教授らの支援をえて、DCT(Double Blind Control Study)に格上げすることが決定され、研究費の増額される見込みと報告されました。健診の精度管理を含む4つの委員会の立ち上げられました。今後、この大腸ガンのKakunodate Studyに、興味を持った研修医や後期研修医がこの研究に参加、参集することを期待しております。 また、今年4月に1953年当院開設以来、最初の言語聴覚士、病院診療録管理士を採用したことも特記すべきことです。今後、言語療法だけでなく、嚥下訓練、高次機能の評価などに活躍してくれるものと期待しております。 5月8-10日に第1回の上肢の神経機能回復セミナーを、樺細工角館伝承館、大安閣で開催しました。 当院で初めての国際ワークショップとなりましたが、調整ができず脳神経外科学会の開催時期と重なりましたが、県内外から医師、理学療法士、職業訓練士、看護師など102名の参加者をえて、次のなすべきことについても指摘をいただき、盛会裏に終わりました。Wien医科大学神経内科教授、Dimitrijevic教授、Baylor医科大学のMeta教授、台湾のChang Gung Memorial Hospital、Dr HongJia-Pei、岡山大学の阿部康二教授、東北大学の出江伸一教授、財団法人脳疾患研究所付属南東北病院の山本悌司教授、秋田脳血管センターの長田乾部長、帝京大学神経内科塚本浩講師、秋田大学脳神経外科菅原卓講師らをお迎えして講演を賜わりました。2日目の銀格子電極をもちいた Hands on,3日目のこの治療の実際をライブでお見せし、脳卒中後遺症、頚脊髄損傷、脊髄症術後で、短時間での急激な改善効果が示されました。さらに、5月10,11日には、当院の理学療法士を中心に院内で Hand onコースが開催され、Prof Dから直々に特訓を受けました。 また、10月11日Wien医科大(Dept of biomedical engineering and physics)、で開催された ”working group for research and clinical advancement of treatment of the spastic hand by mesh-glove stimulation”の以下の12人のワーキンググループのメンバーに選出され出席いたしました。低周波刺激治療の世界標準の条件と器材を年内に決める事になりました。ご支援をいただいて仙北市、大曲仙北医師会角館ブロック会、その他協賛各社にこの場を借りて御礼を申し上げます。 working group for research and clinical advancement of treatment of the spastic hand by mesh-glove stimulation 1.Andresen, N. FMR, Oslo Norway 2.Crevenna R.Vinna MedicalUniversity,Vienna.Austria 3.Dimitrijevic, M.M. Baylor college of Medicine,Houston,TX.USA 4.Dimitrijevic, M.R. Baylor college of Medicine,Houston,TX.USA 5.Mayer, W. Vienna Medical University, Center for Biomedical Engineering and Physics, Vienna.Austria.[Foprward to Professor Dr.Moser] 6.Moser,E.Vienna Medical University,MRI Center of Excellence. ViennaAustria 7.Nishino,Katsuhiro, Kakunodate City Hospital,Department of Neurosurgery, Kakunodate,Japan 8.Nishino Kyoko, Institute for Brain and Blood Vessels, Akita, Japan. 9.Rattay,F. Vienna Technical University,Vienna Austria 10.Riener,I. Vienna Medical University, postgraduate student. Vienna,Austria 11.Sarabon,N. Ljubljana University, Faculty for sport.Ljubljana,Slovenia 12.Tang,S.Chung Gung University, Lincou,Taipei,Taiwan 以上の結果、平成21年5月9-10日に第2回目の上肢の神経機能回復セミナーを角館で、Prof Dee,Duke大学脳卒中センター教授、AHAの理事のProf Larry Goldstein教授と、日本脳卒中学会理事長の篠原幸人先生を迎えて、スタチンとカテコーラミンと機能回復をテーマに開催することになりました。 さて、当院の老朽化は、ますます、進んでおり仙北市総合計画に基づく市立角館総合病院の新築移転計画事業をうけ、平成19年5月に院内で病院建設委員会を立ち上げましたが、平成20年7月に基本構想がまとまり、平成20年8月22日の教育民生常任委員会協議会で説明しております。 何卒、引き続き一層のご支援、ご厚情、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。 |
| 2008/10/20 |
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立秋の候、残暑お見舞い申し上げます。 |
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2007/08/27 |
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春暖の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
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| 平成19年4月 |
市立角館総合病院院長 西 野 克 寛 |